理学療法学専攻

理学療法学専攻紹介
21世紀の保健医療福祉をリードする理学療法
理学療法とは
理学療法(physical therapy)とは、病気や外傷などで身体が不自由になった人々(放置すれば不自由になるかもしれない人々も含む)に対して、身体と心の両面から機能の回復・維持を図る医療の一分野です。実際には各個人の状況を身体機能、心理面、社会的な面から調べ、個人個人に適切な目標を設定し、治療・指導・助言するものです。
理学療法学専攻で何を学ぶのか?
人の身体機能は最新の科学技術をもってしても完全な模倣ができないほど複雑で精巧なため、痛みや筋力低下、マヒなどが生じるとその影響は全身に及んでしまい、日常生活にさえ支障を来してしまいます。理学療法の目的は原因そのものを改善するほか、不幸にして改善できない障害が残った場合に残された機能を活用して社会生活に適応できるよう援助を行うことにあります。この目的を達成するには幅広い知識が必要なだけでなく、日々更新される医学や科学技術に対し常に学ぶ姿勢を身につける必要があります。
 理学療法学専攻では、まず1・2年次に基礎となる医学的知識として人体の構造・機能・生理・発達等を学び、次に疾患・外傷の原因と障害の状態を学びます。さらにリハビリテーションと理学療法学の基礎的な理論・評価法・技術を学んでいきます。学年末には学外施設の協力のもと基礎理学療法実習を行い、実際の臨床現場を体験します。2・3年次にはより専門的な知識と考え方を身につけるため、中枢神経系疾患、神経・筋疾患、運動器疾患、発達障害、呼吸・循環器疾患などに対する理学療法、治療技術として物理療法や義肢装具、日常生活の支援方法などを講義と実習により学びます。3・4年次には学外での臨床実習を行い実践能力を高めるとともに、医療人としての基礎を学びます。