作業療法学専攻

作業療法学専攻紹介
豊かなライフスタイルの支援を目指して
作業療法とは
作業療法(occupational therapy)は、「こころ」と「からだ」のリハビリテーションです。対象者は、乳幼児から高齢者まで、生活に障害を持つすべての人です。作業療法では、日常生活の諸動作や仕事、遊びなど人間に関わるすべての諸活動を「作業活動」と呼び、治療や支援の手段としています。この「作業活動」を用いて対象者の能力の改善を図り、生活環境を整えることで、対象者が笑顔を取り戻し自分らしい生活を送れるよう支援します。作業療法士は、医療をはじめ保健・福祉・教育・職業領域と幅広い分野で活躍しています。
作業療法学専攻で何を学ぶのか?
1・2年次に作業療法の基礎となる医学的知識として「機能解剖学Ⅰ、Ⅱ」、「生理機能学Ⅰ、Ⅱ」、「運動学Ⅰ、Ⅱ」など人体の機能・生理・発達等を学び、次に「神経系障害とリハビリテーションⅠ、Ⅱ」、「精神系障害とリハビリテーションⅠ、Ⅱ」、「小児系障害とリハビリテーション」など病気の種類やその原因、さらには病気から生じる障害について学びます。さらに「基礎作業学概論」、「基礎作業学技法Ⅰ、Ⅱ」、「作業療法学評価法」、「治療作業学」などについて学び、リハビリテーションと作業療法学との基本的な関係理論と技術を学びます。

これらを基礎知識として3年次は専門的な作業療法学を身につけます。

「身体障害作業治療学」では、脳血管障害等の身体障害を有する対象者を身体・認知機能や能力障害等について総合的に評価する方法や、残存能力を活かし社会的障害等を克服する支援方法を学びます。「義肢装具学」・「義肢装具学実習」では、上肢切断者を対象として義手を作成したり、手の変形や傷害により手の機能障害を有した対象者に上肢装具の作成実習を行います。

「精神障害作業治療学」では、統合失調症を中心とする精神障害を有する人々を対象とした作業療法の評価法や治療の理論と方法について学びます。

「発達障害作業療法学」では、脳性麻痺や自閉症などの発達障害児・者を対象とした作業療法の評価法や治療理論・支援方法を学びます。

「生活障害改善学」・「生活障害改善学実習」では、在宅を中心とする障害者に対して、生活者の視点から環境評価や福祉用具等を用いた支援の方法を学びます。「地域作業療法学」では、身障・精神・発達障害者に対して在宅生活支援や社会参加を促進し、地域ネットワークの中での作業療法の役割を学びます。